インフルエンザ感染に特に注意すべき場所とは

冬になると、毎年インフルエンザが流行しますね。私は小学生の頃と大人になってからと人生で2度インフルエンザに感染したことがあります。また、一家全員インフルエンザに苦しんだ経験もありますので、発症からの一連のお話をしたいと思います。

症状の経過

感染したその日の朝は少し気だるさがある感覚で「風邪かな?」という程度の怠さでした。病院に行って熱を計ると、39度。むしろそこまで高熱が出ていたということに驚きました。
そのくらい、インフルエンザの初期症状は軽いように思えました。なにせ熱の高さに笑いが出るくらいには元気だったのですから。

症状は発症した日の夜から急激にキツくなります。朝の怠さの比ではないくらい体が重く、ベッドで寝返りをうつのもつらいという状況でした。薬を飲めば咳、鼻水、痰がどんどん排出されるのですが、それでも怠さは治りませんでした。食事についても、お腹がすいても食べられない状況でした。食べたら吐いてしまうというよりも、食べる気力がないという状態です。食べないと薬も飲めないため、なるべく負担の小さいゼリーや、ポカリスエットなどを飲んで、なんとか薬を飲んでいた状況です。

それを3日ほど経験して、ようやくすこしずつ元気が出てきます。発症から1週間もあれば、だいたいの人は元気になれます。

薬の種類と薬局での対応

この時は診察後処方箋をいただき、すぐに薬局へ。吸引器を渡されました。喘息持ちの方がよく使うような器機でした。これに粉末状の薬が入っており、それを吸引するように言われました。粉末の吸入なので、リレンザだったと思います。他は錠剤タイプの薬、おそらく抗生剤や解熱剤、胃腸薬を頂きます。

小学生の時にインフルエンザに感染したときも、このリレンザが吸入器とともに処方されました。私は大人になってもそうですがどうしてもこの吸入が苦手で、子どものときも錠剤タイプの薬が飲みたいなぁと思っていたのを覚えています。
5歳以上は、この吸入タイプの粉末のリレンザが処方されるということですが、吸入が困難な場合は錠剤のタミフルが処方されるようなので、年齢がいくつであってもちゃんと医師に相談すべきであったと思います。特に小学生だと吸入が出来るできないの微妙なラインですし、粉が喉に付く感じが嫌だという気持ちの問題もあります。

お子さんがインフルエンザに罹った場合は、保護者さんは是非気にしてあげてください。

 

感染しやすい場所や空間

感染についてですが、病院以外ではカラオケボックスが1番危険です。

というのも、、、

  • 冬で空気が乾燥している
  • 人の出入りが激しい
  • マイクによる飛沫感染がとても影響がある
  • カラオケボックスのほとんどが、しっかりとした消毒ではなく、回転効率ためにササッとマイクを拭くだけで終わってしまう
  • 密室のため、換気がしっかりとできていない

これらの理由から、カラオケボックスはインフルエンザに非常に感染しやすい空間となっています。事実私も、インフルエンザ発症の前日はカラオケボックスに遊びに行っていました。

私たちが日常で用いる電車も閉鎖空間のようなものですので、感染しやすい環境です。日本では、インフルエンザが病み上がりにもかかわらず出社するような人がとても多いので、朝の通勤ラッシュで貰ってしまうとことがとても多いです。電車を使わざるを得ないが、インフルエンザに感染したくないというのであれば、人の少ない時間帯を利用するしかないのです。

一家全員インフルエンザ

次に、一家全員が感染した話をしたいと思います。初めに感染してきたのは父でした。インフルエンザというと咳が酷いのが印象として強いですが、稀に嘔吐をすることもあります。父は感染してから1度嘔吐し、それを処理した母が感染、そこから自分たち兄弟にも移り、一家全員インフルエンザに感染してしまいました。母も私たちも、父が嘔吐した時点ではインフルエンザとはまったく思わず、ただの風邪程度にしか思っていませんでした。そこから全員が感染するまでは2日もかからなかったです。

カラオケボックス同様、家という閉鎖空間では、インフルエンザが非常に猛威を振るいます。が、かかった型が全員同じため、治った人間は感染した型の抗体ができます。そのためよっぽどのことがない限りぶり返す可能性は低いと考えていいでしょう。家族の中で1番最初に治ったのが母で、完治後は治っていない家族の面倒を見ていましたが、これといってインフルエンザをぶり返すことはありませんでした。

同じように、私たちも完治してしまえば再感染はありませんでした。しかし、それは家族という限られたコミュニティでの話なので、一度街に出たら、他の病み上がり患者から別の型のインフルエンザウイルスをもらってしまう可能性は大いにあり得ます。治ったから抗体ができていると安易に考えるのはやめたほうがいいでしょう。

予防

一番簡単にできるのは、やはり手洗いうがいでしょう。手を洗う時にも正しい手の洗い方をしないと、菌が残ってしまいます。正しい手の洗い方は、石鹸メーカーのHPなどを参考にしてください。マスクですが、これは気休めにしかならず、感染防止には効果が低いと個人的には思っています。ただしないよりはした方がいいでしょう。

予防の第一歩としてワクチンを接種する方が多いと思いますが、インフルエンザは突然変異を起こしやすいウイルスですので、新型が流行ってしまえば意味がなくなります。徹底して感染を防ぐには自己免疫力を高めることが1番です。自己免疫力を高めるためには、自身の深部体温を高めたり、乳酸菌飲料を飲んだりすることです。

また、面白いことではあるのですが、歯磨きでインフルエンザの感染リスクを大幅に減少させることもできます。空気中のインフルエンザウイルスが食べかすなどについてしまい、それを食事で体内に取り入れてしまうことが感染経路の1つですので、何か食事をしたあとは、口をしっかりとゆすぐだけでも、感染リスクを下げることができます。

より感染リスクを下げるには、歯間にたまりやすい食べカスを、デンタルフロスで除去することです。(参考:浦谷 茂著「歯は磨くだけでいいのか」)

深部体温の上昇は、ゆっくりとお風呂に使ったり足湯をしてみてもいいかもしれません。食べ物であれば、味噌汁にしょうが1つを半分擦ったものを入れてみるのもありです。

インフルエンザの季節は毎年やってくる

冬は患者数も指数関数的に増えるため、感染リスクは日に日に大きくなってきます。逆を言うと、ピークを迎えてしまえば、完治者も同様に指数関数的に増えるため、インフルエンザ対策で重要なことは、ピーク時にどれだけ免疫を付けて乗り切るかということだと思いました。今年は徹底して深部体温の上昇と適度な運動の継続、乳酸菌飲料を毎日摂取して、手洗いうがいを徹底し、気休めではありますがマスクを付けて、食後の歯間掃除も意識して過ごしたところ、一切風邪をひくことがなくなりました。

自覚ができていないだけで、もしかしたら感染していたかもしれませんが、目立った症状も出ず、健康に日々を送ることができました。社会とかかわって生活している以上、感染リスクをゼロにすることは不可能です。しかし、個人の意識だけでも感染リスクは大幅に減らすことができます。突然変異で型が変わっても、手洗いうがい、歯間掃除は菌を体に入れにくくするという行為なので、とても有効な防衛手段になり得ます。

おわりに

なかなか意識されてはいませんが、インフルエンザは死に至る病です。死者は少ないにしろ、確実に死者が出ている点で油断はできません。身近にお年寄りや小さなお子様など、免疫の弱い方がいる方はもちろん、一人暮らしの方も要注意です。危ないと思ったら迷わず救急車を呼びましょう。

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