インフルエンザA型の潜伏期間

どんな病気でも潜伏期間(ウイルスや病原菌が体に侵入したけど症状が表れるまでの期間)があり、真冬に毎年大流行するインフルエンザA型にも短い潜伏期間があります。

12~24時間で、長くとも48時間以内に発症するといわれています。まれに48時間以上の潜伏期間がある場合もあるようですが、体調不良が始まって数日後に感染したケースではないか、と診断される場合が多いようです。

インフルエンザA型の場合は感染力も強く流行性が高いことから一人の感染者が発症した場合既に潜伏期間に入ってしまっている人が大勢いることです。インフルエンザA型のウイルスが人間の体の中で活動する期間は、発症日を0日目として5日目までと言われています。

風邪の歴史

インフルエンザA型にかかってしまうと一般的に最もつらい時期は個人差もありますが0日目から2日目までの三日間程度とも言われています。症状は急激な熱がでますが初期の症状はいわゆる風邪と症状が似ています。

発熱後すぐに検査※をしても、インフルエンザA型のウイルス量はまだ少ないのでインフルエンザA型にかかっていたとしても陰性となってしまいます。※咽頭粘膜擦過という検査ですが細い綿棒を片方の鼻の穴から入れて気道粘液を採取します。それを特別な水溶液に浸して試験紙にその水溶液を垂らして15分程度で検査が出来ます。これがインフルエンザA型の潜伏期間の特徴と言われます。

インフルエンザウイルスは昨日や今日出てきたものではなくその歴史もあります。

インフルエンザの歴史

スペインかぜ

1918年に大流行したインフルエンザです。
死者が5000万人ほど出たと言われています。発生地はアメリカでしたが、時代は第一次大戦まっただ中、アメリカ軍がヨーロッパに進軍し、さらに被害を拡大させました。スペインで発生したわけではないのに、戦争に参加している国の名前が病名についてしまうと勝敗に影響が出てしまうと考えられ、参加していなかったスペインの名前が付けられてしまったようです。

発生源は不明で推測で豚が原因かもしれない、とか、アメリカが研究していた生物兵器から漏れて拡散した、大戦を終結させるために故意に拡散された?などと、色々な説がささやかれています。日本でもたくさんの人がかかってしまいました。インフルエンザA型で、亜型はH1N1型です。
ウイルスの歴史

アジアかぜ

1957年に中国で発生したインフルエンザです。世界では約200万人が、日本でも約6000人が死亡したと言われています。インフルエンザA型で、亜型はH2N2です。
当時すでにワクチンは開発されており、また50歳以上のヒトは抗体を持っていたとされています。その為スペインかぜほど流行しなかったようです。

香港かぜ

1968年に香港で発生しました。インフルエンザA型の先祖と言われており現在も流行を繰り返しており、毎年作られるワクチンはこの型にも対応しています。鳥インフルエンザが変異したものと言われています。世界で約100万人が、日本でも2000人以上が死亡しています。亜型はH3N2です。

ソ連かぜ

ソ連かぜ型とありますが、1977年中国で発生したインフルエンザA型H1N1です。資料によりますが10~100万人の死者を出したようです。またこのインフルエンザは流行したものの、『汎発流行』=パンデミックではなく、『地方流行』=エピデミックに分類されています。

鳥インフルエンザが変異したものと言われ、1947年ころに流行したインフルエンザに似ていたために、その免疫を持っていない23歳未満の若者や子どもたちが感染したようです。これもソ連の研究所からウイルスが何らかの理由で流失した(させた?!)と言われています。