インフルA型潜伏期間
どんな病気でも潜伏期間があり、真冬に毎年大流行するインフルエンザA型にも短い潜伏期間があります。
毎年冬になると流行するのがインフルエンザですが、かつて『真夏でも感染が広がる新型インフルエンザ』が大流行した事があります。※2009年の春から2010年の3月頃にかけての事です。
この時のインフルエンザウイルスはA型で、亜型はH1N1という種類でした。
※現在A型の亜型は144種類が確認されています
インフルエンザウイルスが死者を出すほどの強力なウイルスであると確認出来たのは20世紀に入ってからです。そのため、記録に残っているインフルエンザ・パンデミックは1900年代で3回あります。
1918年 スペイン風邪 H1N1
1957年 アジア風邪 H2N2
1968年 香港風邪 H3N2
21世紀で最初のパンデミックが2009年の「新型インフルエンザ」H1N1になりますので、まだしばらくは新型の流行が来ないであろうと予測してもよいのですが、グローバライズされた現代で発生した場合、ウイルスの拡散するスピードは100年前とは比にならないでしょう。
2015年よりこれまで3価だった予防接種ワクチンは4価となり、Aソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)、Bビクトリア型、B山形型に有効となりました。しかし、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異を繰り返しますので、あまりワクチンが効かないと言われる医師もおります。また、A型の場合は突然大変異を起こす場合があるためその効果は疑問視されています。
その具体的な理由は、インフルエンザA香港型の出生の秘密に隠されていました。A香港型は、ヒト由来のウイルスとトリ由来のウイルスが同時に同じ媒体(おそらくヒトとトリの両方に感受性のあるブタという仮説がありますが)に感染したことによって生まれた『ハーフ』なのです。
『ハーフ』ウイルスは不連続変異(=抗原不連続突然変異)という性質が遺伝子に組み込まれているため、毎年少しずつ変異せず数年の時をへて「突然大きく遺伝子が変異する」という性質をもっています。これを大変異といいます。(新型インフルエンザは大変異です)
それでは重症化の可能性の高いインフルエンザA型全般のお話をさせていただきます。
亜型が多いインフルエンザA型に感染すると、以下①~③の様なインフルエンザ三大症状が現れます。また子どもや高齢者、免疫力が低下している妊婦さんや、何らかの病気を持っている人は合併症(脳炎もしくは脳症、肺炎、中耳炎、気管支炎など)を併発しさらに重症化する恐れがありますので、医師と相談の上予防接種を受けていただくことをおすすめします。
ただし、小さい子どもやお年寄りの場合、バイキン(細菌感染)や、どこにでもいるウイルス感染から発症する風邪であっても突然の高熱が出る事があるので、単なる「風邪」か「インフルエンザ」かの判別は難しいです。※実は発熱することで熱に弱いウイルスを殺しているのです。
発熱に伴い注意してほしいことは、生後3ヶ月から5才くらいまでの小さな子どもに熱性けいれんが発生する場合があるということです。5歳未満の熱性けいれんの発症率は5~8%と言われています。
熱性けいれんは高熱が出るときに起こりやすいのですが、その熱の高さではなく上がるスピードが早い場合に起こりやすい、という見解が現在では主流のようです。
熱の上昇により脳の神経に異常な電流が流れると、子どもの脳はまだ未熟なため、筋肉の硬直を防げずにけいれんを起こしてしまいます。
単なる熱性けいれんの場合(単純熱性けいれん)は、意識が無くなり、視線が定まらず(もしくは白目になり)、ブルブルした震えを伴った5分以下の全身硬直を起こします。体が動く場合でも、左右対称の動きをします。
けいれんの継続時間は3~5分と言われていますが、実際は1分もないことも多く、初めて経験する保護者さんにとっては、「このまま死んでしまうのではないか」と感じる事もあります。※この時は、絶対に動かしてはいけません。
焦らずに子どもの様子を見守り、けいれんしていた時間を控え、回復後は体を冷やした状態で病院まで行きましょう。一般的には、熱性けいれんの場合は通院する必要はないと言われています。
たしかに一回のけいれんの長さは5分以下だが、何度もけいれんを起こすこともあるでしょう。素人には到底判断はつきませんよね。通院させるかどうか必ず皆さん悩みますので、平日昼間の場合はかかりつけ医者へ、夜間や休日は大学病院の救急外来、厚生労働省の用意した相談窓口を利用致しましょう。
参考:小児救急電話相談事業(#8000)について
各都道府県の医療課に繋がり、医療専門家よりアドバイスがもらえます。
すぐに病院に行ってください、とアドバイスされた場合、保護者が自分一人しかいない、小さな子どもが他にもいる、付き添ってもらえる友人や家族がいない場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
またいつけいれんを起こすかわからない子どもをチャイルドシートに乗せて自分が運転することは困難ですし、事故につながります。また普段から小児科の救急外来のある病院を利用しておくことも大切です。救急外来があっても、小児科医が常駐しているとは限りません。
病院側は通常、救急で搬送されてくる新規の患者が受け入れにくい体質です。しかし新規の患者であっても、本人が直接救急に訪れた場合は拒否できないことになっていますので、
このどちらかを選べるよう心得ておいてください。高熱になる度に毎回けいれんする場合は、別の病気(てんかん)の検査も一緒にするとよいでしょう。
これは高熱が既にでているにもかかわらず『これからまだ熱が上昇するよ』という合図なのです。
自覚症状として一番つらいかもしれません。
あの怖い『デング熱』と同じぐらいの痛みが、体のさまざまな箇所、節々を襲います。
このような関節の痛み(関節痛や筋肉痛)は、ウイルスにより炎症を起こした体を守ろうとする防御反応でもあります。
つまり、体の中で小さな戦争がおこっているのです。
その戦いによって痛みが起きてしまっているのです。大人だけでなく小さな子供もインフルエンザA型にかかってしまいますがこの諸症状は成人と変わりありません。
まだ言葉が話せない小さい子どもの場合は、機嫌などでも判断出来ます。一時間くらい泣き止まない場合、どこかが痛かったり苦しいのかもしれません。
その他の可能性のある症状としては;
手足が冷たく時々ブルブルと震える場合、これも『まだ熱が上昇します』というサインです。
小さな子供の場合は、このふるえが「けいれん」と区別がしにくいこともあります
熱性けいれんとふるえの見分け方は、部分的なふるえで目を開ける場合は、声かけなどし、反応があればおそらくそれは悪寒や寒気のふるえと考えられます。
子どもや高齢者は体の抵抗力が弱くインフルエンザにかかってしまうと肺炎になってしまうことがあります。咳が続いたり肩を上下させて息をしていたり、それにより顔色が悪い唇の色が紫色をしている場合は、体の中の酸素が足りなくなっています。
これらの症状を素早くキャッチして早めの対処を心がけましょう。
最も注意すべきは、脳炎や脳症です。脳の中にウイルスが侵入して炎症を起こす症状を脳炎、脳へのウイルスの侵入はないにも関わらず免疫反応が過剰に現れる症状が脳症と言われていますが、素人が簡単に識別できるものではありません。脳症は特にインフルエンザA香港型で見られますが、B型でも確認されているようです。
このような症状が確認できる場合は、単純熱性けいれんではない場合があるため、すぐに受診をしましょう。
関連記事:インフルエンザ脳症について
インフルエンザA型の場合、いきなりの高熱があっても、初期の段階で検査しても、ウィルスの量が少ないので感染していたとしても陰性とでてしまいます。高熱などの症状がでて12時間から24時間後に医療機関で検査をすると、白黒はっきりします。福井で脱毛しよう
前述のように、高熱とともに悪寒や寒気、全身の関節痛・筋肉痛が激しくおこるので、その点がいわるゆ「普通風邪」とは大きく異なる点です。通常の風邪ならば3日ほど家で様子を見るところですが、前述の複数の症状が一気に出た場合は、発症の翌日に必ず受診しましょう。
関連記事:インフルエンザの検査とは
参考サイト
みるめ君の労働相談箱
http://union-milme.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-b13c.html
よしだクリニック
http://www.yoshida-cl.com/6-byo/huru-4-e.html
愛知県青い鳥医療療育センター
http://www.aoitori-center.com/tenkan/febrile_seizure.html
しみず小児科
http://www1.kcn.ne.jp/~shimizu/sonota/frameson.html
もりのいずみ インフルエンザの潜伏期間や症状、A,B,Cについて
何故か今年は鳥インフルエンザが猛威をふるっています。このウイルスはA(H5N6)です。
鳥から鳥へは爆発的に増えますが、A(H5N6)はヒトに感受性を持ったり、ワクチンに対し耐性を持つような変異は今のところ検出されていません。
参考:国立感染症研究所 高病原性鳥インフルエンザの発生状況
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2392-disease-based/ta/vird-flu/6926-vird-fluh5n6.html
インフルエンザ警戒注意地域の図
1つの病院あたり約40名と急増中・・・学級閉鎖など現時点で981件の報告もあるとか・・
お体をいたわって下さい
2016年2月3日の情報
※画像元:NIID 国立感染症研究所より
数十年に一度は成果的な大流行になるインフルエンザ・・どうか今年ではありませんように・・
毎年200人ほどがインフルエンザ脳症になり、最高30%もの人が死亡しているらしいです。お年寄りが多いですが、それだけ驚異的なダメージをうけるので子どもは体験させたくない!絶対まもりたいものですね。
2016年は4月7日現在は、先週よりは減少傾向があるものの依然として警報が継続しているという異例の年となってます!
また、二日前の4月5日には、静岡県の病院で集団感染し、お年寄りが2名肺炎でなくなったとのニュースもあり、本当に余談を許さない状況ですね。病院内で感染するくらいなので本当にしょう注意しましょう。
約9年前にも同じように流行の遅延があったようです。
2016年、2月がピークで全国で1ヶ月平均40人の患者(病院一か所につき)がインフルエンザに感染しているという、おそろしい状況があるようです。回復傾向にはあるようですが、油断大敵ですね。参考データ(中日新聞様より)
お父さんやお子様が自宅に帰宅したら、除菌スプレー(次亜塩素酸水スプレーがおすすめ)で手を消毒することを心がけて下さい。爪の中や指の間に数時間ウイルスが潜伏している可能性もあるので、とにかく除菌です!特に次亜塩素酸水はインフルエンザをはじめとするウイルスの除菌力がピカイチなのでとてもおすすめです。
なんといっても、水と食塩を電気分解してつくった安全なもの(赤ちゃんのおもちゃにもOK)なので、小さいお子様のいるご家庭にはかかせないアイテムです♪