インフルエンザの検査ってどうやってするの?

インフルエンザの検査をするのに、最近では、ほとんどの医療機関が「迅速診断キット」を使用します。のどや鼻の粘膜を採集し、その検査キットを使い、15分くらいで結果を出すことができます。

ただ、この検査キットには限界もあり、タイミングが悪いとウイルスに感染していても陰性反応が出てしまうことがあるのです。そのタイミングというのは、ウイルスの数が少なすぎる時期、つまり感染初期のことです。陰性の場合、20%~30%ほどは、隠れ陽性だと言われています。

インフルエンザ検査

では、病院でインフルエンザ検査をするベストな時期というのはいつなのでしょうか?陽性反応が出るのは、インフルエンザを発症してから、だいたい12~24時間以上経過した頃といわれています。

抗インフルエンザ薬が効くのは、インフルエンザの症状が出てから48時間以内となっていますので、急な熱が昼過ぎ頃までに出た場合は翌日中に、夜間出た場合は翌日中に1回、そこで陰性ならば翌々日の早めに2回目の受診および検査をしましょう。このあたりのタイミングの細かな指導は当然医師から行われますので、まずは翌日受診するという事を心がけてください。

医師は、検査キットだけに頼っているわけではありません。もし、陰性が出たとしてもきちんと他の部分を診て、判断できるのです。例えば、インフルエンザだと、喉に「濾胞」(ろほう)と呼ばれるイクラ状のブツブツが出てくるのが特徴です。これは2004年に茨城県桜川市・内科宮本医院 宮本昭彦氏が発見し発表した、世界初のインフルエンザの視診方法です。参考: 茨城県保険協会のサイトより 茨城県桜川市・内科宮本医院 宮本昭彦医師 http://www.ibaho.jp

他にも、インフルエンザ流行時で、他に原因が見当たらなければ、インフルエンザの可能性があると言われています。

検査方法

鼻粘膜

鼻検査

検査をするときに、ほとんどの病院は鼻の粘膜を採集するのですが、鼻以外にもいろいろな採取方法があります。鼻の粘膜をとるには、鼻の奥に綿棒を押し込んで採取しますが、これがまた痛い!鼻以外に方法はないのか?と思ってしまいます。
精度85%

喉粘膜

他には、喉の奥に綿棒を押し込んで採取する方法です。鼻よりはましですが、一瞬「オエッ」となります。また、鼻水での検査もあります。これは、鼻をかんで採取するだけです。これは簡単ですね!
精度60~80%

 

鼻かみ

鼻を普通にかんで、その鼻水で行う検査です。粘膜から液を採取する方法と比べれば、痛みはありませんね。
精度40%

現状の検査方法は、各精度を見てわかるとおり、鼻の粘膜を採取する辛い方法を採用している病院が圧倒的に多いのです。
もし、本当に鼻の粘膜での検査が苦手、いやだという方は、麻酔を使用する病院もあるようですので、事前に聞いてみるとよいでしょう。特に子供が検査する場合は、痛みで暴れて誤って綿棒が違うところに刺さってしまうことがあり危険ですので、麻酔を採用する病院も多いようです。

インフルエンザ検査の費用

検査費用

インフルエンザの検査は、保険適用になります。ただし、検査の回数は原則1回だけです。地域、病院によっては、2回まで保険適用のところもあるようです。

それ以降になると、保険適用外で実費になる可能性もありますので、その場合、病院で確認しましょう。検査費用ですが、3割負担の方は、だいたい2000円弱くらいです。休日、時間外になりますと、この金額に加算されます。