小さな子どもから大人まで毎年寒い冬の時期にかかってしまう厄介な病気の一つインフルエンザ。
原因はもちろん、インフルエンザウイルスによるものです。

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の三種類があります。
この中で毎年メインで流行するのはなぜインフルエンザウイルスのA型なのか?についてお話をさせて頂きます。

その前に簡単ですがインフルエンザウイルスB型、C型についても説明させて頂きます。

インフルエンザB型、C型とは

B型インフルエンザは感染しますが、亜型(種類)が2種類しかなく、変異もしないためA型よりは流行しません。
熱は37度台の微熱が長く続きます。腹痛や下痢があり、咳がでて痰がからみます。

C型インフルエンザは、1種類のみで(亜型がない)、季節性ではありません。つまり通年感染する可能性があります。主に5歳以下の子どもが感染することが多いようです。
症状はおもに鼻水で、一度感染すると免疫がつくため、ほとんど一生かかることがない場合が多く、流行性はかなり低いです。そのため単なる鼻風邪と思われがちで、診察・検査までいかず、インフルエンザとは気づかずに済んでしまう人の数は多いでしょう。

子どもの場合は幼いほどに重症化する恐れがあり、まれに下痢や腹痛、発疹を伴います。鼻づまりが原因で中耳炎を合併することも考えられますので、まずは小児科を受診してください。
最凶ウイルス

一番流行しやすいのがインフルエンザウイルスA型です。

増殖スピード

インフルエンザウイルスはA、B、Cいずれも、増殖スピードが速く潜伏期間が48時間、長くとも72時間です。

同じような潜伏期間のウイルスに、ノロウイルスやロタウイルスがあります。

潜伏期間はウイルスや菌によって実に様々です。たとえば、おたふく風邪は2~3週間、B型肝炎は1か月半~6か月、エイズなどでは1年~15年と言われています。長ければ長いほど、個人差が出て数字が取りにくく、大流行しているのか否かの判断を年単位で表示するのが難しくなります。

亜型の種類

基本的にウイルスでも細菌でも一度患うと免疫がつきます。「免疫がつかない」「再度罹った」こういう場合は、もちろん患者の免疫力が下がっていたことが一番に考えられますが、ウイルスの種類の多さが原因です。

ノロウイルスの免疫は6か月から2年あるといわれていますが、30以上の種類があります。ロタウイルスは約110種類。
これらウイルスは主に、乳幼児などの免疫力の低い人たちに発症するのが特徴です。

しかしながら、インフルエンザウイルスA型に関しては、144種類(B型は2種類、C型は1種類)で、乳幼児から成人、高齢者まで媒体を選びません。さらにA型は少しずつ変異するため、ヒトが一生のうちでインフルエンザの免疫を制覇することはほぼ皆無に等しいでしょう。

簡単に言うと、ウイルスの種類数は、ウイルスを合成するタンパク質の種類数によります。
そのタンパク質の組み合わせ次第で、ウイルスの型と種類(亜型)が決まるのです。

感染経路

次に、インフルエンザウイルスの感染経路にも原因があげられます。医学用語で飛沫感染といいます。これはウイルスを持った人がくしゃみや咳をすることによってインフルエンザウイルスが空気中にばらまかれます。

人間は呼吸をしなければ生きていけませんね。その呼吸をしたときに一緒にインフルエンザウイルスを吸い込んでしまうことにより感染してしまいます。インフルエンザウイルスが流行しているときに人混みに出ないほうが良いというのはこのことを指しています。

学校などで学級閉鎖をしたりするのは、インフルエンザウイルスが教室内にウヨウヨ浮いている?というわけではないのですが、無理して学校に来て、まわりに飛沫感染させないようにするためですね。

人間は呼吸をしなければ生きていけませんね。その呼吸をしたときに一緒にインフルエンザウイルスを吸い込んでしまうことにより感染してしまいます。インフルエンザウイルスが流行しているときに人混みに出ないほうが良いと耳にしますがこのことを指しています。

咳をする人

学校などで学級閉鎖をしたりするのは、インフルエンザウイルスが教室内にうようよ浮いている?というわけではないのですが無理して学校にして、まわりに飛沫感染させないように、インフルエンザウイルスにかからないようにするという意味があります。